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木津川市

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あしあと

    番外編7 相楽神社の正月行事

    • [公開日:]
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    • ID:1992

    木津川市にいこいこ!!観光担当のゆこです。

    木津川市にある神社・寺院では、年明けから各地でお正月行事が行われ、ここスキの番外編6では「和泉寺」の炎まつりをご紹介しました。今回は、木津地域の相楽神社で行われた中世から続くお正月行事を見学してきたので、その様子を紹介します。

    番外編7 相楽神社の正月行事

    創立は不明ですが、とても古くからある相楽神社。明治10年以前は、八幡神を祀って八幡神社と呼ばれていました。本殿は、建て方から室町時代初期のものとされ、国の重要文化財に指定されています。

    この相楽神社では、年が明けると豊作を祈願する正月の一連行事が行われます。
    この行事は、室町時代辺りの中世の宮座行事が古風なまま残されており、とても貴重なものとなっています。

    相楽神社の写真

    1月14日に行われたのは、「豆焼き」と「粥占」(かゆうらない)です。
    本来は非公開で行われるため、今回は特別に見せていただきました。

    「豆焼き」は、その年の降水量を占います。
    瓦に12個の穴をあけて、豆をその穴の中に1つずつ入れます。
    瓦の穴は写真のように上から1月、時計回りに10月まで円形に並べられ、円形の内側に11月12月とあけられています。

    豆焼きの様子

    豆のはじけ具合(割れ方)で、降水量がどのくらいになるかを占います。
    割れ目が大きい場合は雨が多く、小さい場合は雨が少ないとし、またひと月を前・中・後に分け、割れ目の太さで雨の量を見ます。今年はこのような結果でした。

    豆焼きの結果

    今年は、2月の初めに雨が少し降り、4月中旬は雨が多いようですね。

    次は作柄(農作物の育ちぐあいやできぐあい)を占う「粥占(かゆうらない)」。
    小豆粥を煮て、竹筒につまった小豆で早・中・晩稲の作柄を占います。
    竹筒の中に入った小豆の量で、今年はどの稲がよくとれるのか占います。

    粥占の様子

    早生(わせ)は、早い時期にできる米のことで、竹の中央のみを紐で縛ったもの。
    中生(なかて)は、早生よりは遅くできる米のことで、竹の両端を縛ったもの。
    晩生(おくて)は、中生よりは遅くできる米のことで、中央・両端の3箇所を縛ったもの。

    小豆粥は巫女が炊き、炊きあがると竹筒を皿に取り出し、糸を切って竹筒を2つに開きます。
    「粥が中にちゃんと入っているか、開ける瞬間がとても緊張するんです。」と巫女の方はおっしゃっていました。

    早生、中生、晩生の写真

    今年はどの竹筒にも同じくらい小豆が入っていました。
    この竹筒は、豆焼きの結果と共に拝殿前に置き、参拝の方に結果をお知らせします。

    竹筒を並べて結果をお知らせする写真

    豆焼き・粥占の翌日は、「御田」(おんだ)が行われます。
    これは、宮守の一人が太夫となり、稲作の過程を模して所作します(演じます)。

    過程は、鍬初め(くわぞめ)・鋤初め(すきぞめ)・肥打ち(ひうち)・苗代しめ(なわしろしめ)・種まき・春田打ち(はるたうち)・田植えまであり、太夫が1時間程かけて演じます。

    御田は、内容は同じものでも演じる太夫によって毎回違いがあります。
    今年は、太夫のユーモラスな演技と周りの方の掛け合いがおもしろく、見入ってしまいました。

    弓のような棒を用いて太夫が演じる御田の様子

    弓のような棒を用いて、牛が田を耕す様子は、まるで本当に牛がいるようです。
    「もう年だから、休み休みしないとね。腰が痛くてね。」といったような、台本にはない太夫のアドリブの演技が光ります。また来年別の太夫が演じる御田も見てみたいと思いました。

    二人の実行組合員と巫女が歌に合わせて田植えを演じる様子

    最後の田植えは二人の実行組合員と巫女が歌に合わせて演じます。

    令和元年には東京都の明治神宮で御田が披露され、その際にも、太夫と客席との掛け合いで盛り上がったようです。

    2月に入ると、「餅花」とその年の総雨量を占う「水試」(みずだめ)があります。

    「水試」は、祭壇の上に一本の棒を立て、棒にあたる月の影の長さを見て降水量を判断する神事のため、夜に行われます(今回は見学していません)。

    「餅花」は、所説ありますが、その昔2月1日に、八幡の神をおもてなしする際、餅を出して接待をしたのが始まりとも言われています。団子状の餅を花に見立て本殿に飾り、豊作を祝う行事です。

    本殿に飾られた餅花

    団子状の餅を紅白の紙に添え竹串に差し、それをションマラと呼ばれる藁包みに差します。
    1本の竹串には、重さ200gほどのお餅を5個差し、1基のションマラには12本ほどの竹串を差します。
    餅の重みで竹串の先が少し曲がる様子は、稲を思わせます。
    ションマラは粘土を瓢箪型にして土台を作るのでかなり重く、餅を差したションマラは総重量が20kgにもなります。運ぶ際は、男性二人がかりで丁寧に運んでいました。

    多くの方で賑わう様子

    20基ほどのションマラが拝殿に吊るされると、とても華やかで、多くの方で賑わいました。
    餅花を奉納した相楽小学校の小学生も「僕たちが作った餅がある!」と嬉しそうに見学していました。
    神事が終わり、分けていただいたお餅を持ち帰ってぜんざいで食べましたが、お餅が柔らかく美味しく頂きました。

    神事の様子

    古くから行われている形を継承している相楽神社の行事。
    ぜひ訪れてみてくださいね。

    なーこイラスト

    なーこのスケッチ御田・餅花(相楽神社)のイラスト

    相楽神社(さがなかじんじゃ)

    住所:京都府木津川市相楽清水1
    相樂神社の地図はこちら別ウィンドウで開く

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    木津川市企画戦略部観光商工課

    電話: 0774-75-1216

    ファックス: 0774-72-3900

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