健康づくりにおける睡眠の意義

睡眠は、子ども、成人、高齢者のいずれの年代においても健康増進・維持に不可欠な休養活動です。日常的に質(睡眠休養感)・量(睡眠時間)ともに十分な睡眠を確保することにより、心身の健康を保持し、生活の質を高めていくことは極めて重要です。

一方で、令和元年の国民健康・栄養調査結果において、1日の平均睡眠時間が6時間未満の方の割合は、男性 37.5%、女性40.6%であります。また、令和3年のOECD(経済協力開発機構)の調査報告でも、日本人の平均睡眠時間は加盟33か国の中で最も短かったといわれています。

本市においては、「第2次すこやか木津川21プラン健康増進計画・食育推進計画」市民アンケート結果より、「休養が十分にとれている」、「まあまあとれている」と解答した方の割合について、青年期(18歳から39歳)は86.1%で計画の最終目標値(78.0%)を達成しています。壮年期(40歳から64歳)は77.4%で最終目標値(80.0%)を下回っています。高齢期(65歳以上)は92.8%で最終目標値(93.0%)をわずかに下回っています。

睡眠が不足すると

睡眠不足は、日中の眠気や疲労に加え、頭痛等の心身愁訴の増加、情動安定、注意力や判断力の低下に関連する作業効率の低下、学業成績の低下等、多岐にわたる影響を及ぼし、事故等の重大な結果を招く場合もあります。

また、睡眠不足を含め、様々な睡眠の問題が慢性化すると、肥満、高血圧、2型糖尿病、心疾患や脳血管障害の発症リスクの上昇や症状の悪化に関連し、死亡率の上昇にも関与することが明らかとなっています。

睡眠に関する基本

  • 必要な睡眠時間は年齢によって変化する
    夜間に実際に眠ることのできる時間は加齢により徐々に短くなることが、研究で示されています。
    ・ 15歳前後     約8時間
    ・ 25歳              約7時間
    ・ 45歳              約6.5時間
    ・ 65歳              約6時間
    このように成人後は20年ごとに30分程度の割合で夜間の睡眠時間が次第に減少します。加齢が進むと徐々に早寝早起きの傾向が強まり朝方化することが分かっており、特に男性でこの傾向が強いと言われています。
  • 必要な睡眠時間は季節によって変化する
    睡眠時間は夏季に比べて冬期に10分から40分程度、睡眠時間が長くなることが示されています。
  • 睡眠には個人差がある
    睡眠には少なからず個人差があり、持病等によっても睡眠の状態が変化する可能性があるため、全ての人に常に当てはまるとは限りません。

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