ノロウイルスによる食中毒にご用心
ノロウイルスによる感染性胃腸炎に注意しましょう
ノロウイルスによる胃腸炎は毎年12月から3月をピークにして全国的に流行しています。
ノロウイルスはどうやって感染することが多いのか?
- 汚染された貝類を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
- 感染者を介して汚染した食品を食べた場合
(感染者の糞便中にウイルスが存在するため、十分な手洗い・消毒が必要)
- 患者(または感染しているが発症していない者)の糞便や吐物から二次感染した場合(汚染した指や飛沫を介して直接人から人に感染することがある)
ノロウイルスによる症状は?
潜伏期間(感染から発症までの時間)は、24時間から48時間で、主な症状は、吐気・嘔吐・下痢・腹痛及び38度以下の発熱が見られます。
通常、症状が1日から2日続いたあと治癒し、後遺症はありません。
ノロウイルスはどのように防止するの?
この食中毒は、少ないウイルス量で感染するので、ごくわずかな糞便や吐物の付着した食品でも発症します。また、下痢や嘔吐の症状がある場合や症状が回復しても、便中に2週間ウイルスが排泄し続けるため食品を取り扱う作業は注意を要します。
ノロウイルスは十分な加熱で死滅
食品の中心温度85度以上で1分間以上の加熱をすると、感染性がなくなります。カキなどの二枚貝は、中心部まで十分に火を通してから食べましょう。
こまめに手を洗う
用便後や調理・食事前に手洗い、消毒をしましょう。特に、カキを調理したあとは必ず手洗いを心がけてください。
(石鹸自体にノロウイルスの活性を低下させる効果はありませんが、手の脂肪などの汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります)
調理器具を分け、十分に洗浄消毒を
調理器具等は、洗剤で十分に洗浄したあと、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤、塩素濃度約200mg/リットル)で浸すように拭くとウイルスの活性が低下します。また、まな板・包丁・へら・食器・タオル・布巾などは85度以上の熱湯で1分以上の加熱が有効です。
糞便などは乾燥するまでに処理を
- 感染源となるウイルスが存在している糞便や吐物は、乾燥すると空中に漂い、口から感染することがあるため、乾燥前に処理することが重要です。
- 使い捨ての手袋とマスクを着用し、ペーパータオル等で静かに拭き取り、付着した床などは、次亜塩素酸ナトリウム(前記同様)で浸すように拭き、使用後のタオル等は同薬剤(塩素濃度約1,000mg/リットル)に5分から10分間浸け置いた後処分してください。
ノロウイルスに関する情報(外部リンク)
- ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省ホームページ)
- ノロウイルス検出状況(国立感染症研究所感染症情報センターホームページ)
- ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット(PDF)
- 手洗いの手順リーフレット(PDF)
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登録日: 2012年3月31日 /
更新日: 2014年10月3日