食中毒を予防するには

食中毒はご家庭でも対策が可能です。予防のポイントをチェックして取り組んでみましょう。

家庭でできる食中毒予防の6つのポイント(厚生労働省).pdf [ 537 KB pdfファイル]

できてますか?衛生的な手洗い(厚生労働省).pdf [ 435 KB pdfファイル]

 

具体的な食品と、ご家庭でできる対策

 一般的には、次のような対策法があります。調理前、調理中、食事の際には次のことを習慣にしましょう。

  • 調理や食事の際だけではなく、トイレの後や帰宅後の手洗い、消毒
  • 調理器具は使用後よく洗浄し、熱湯消毒後、乾燥させておく
  • 新鮮な食材を購入する
  • 消費期限等を守る
  • 購入後の食品はすぐに持ち帰り、冷蔵庫に入れるなど適切に保管する
  • 野菜や果物などの食材は使用前にしっかり洗浄する
  • 中心までしっかり加熱する
  • 1歳未満の乳児には、はちみつを食べさせない

肉類、レバーなど

  1. 未加熱もしくは加熱不十分な料理を避ける(鶏刺しや生レバーなど)
  2. 他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行う
  3. トレイのまま冷蔵庫等で保存する際はビニール袋に入れるなどして汁が漏れないようにする
  4. 食肉を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱う
  5. 食肉は洗わない(水がはねて周りに飛び散ることがあります)
    ドリップが気になる場合は、キッチンペーパー等でふき取るようにする
  6. 食肉に使用した調理器具は、使用後すぐ(他の食品に触れる前)に洗剤で洗い、熱湯消毒する
  7. 焼肉や調理の際に生肉を箸やトングで触るときは、調理後に使うものと別のものを使う

魚介類

  1. 魚介類は、調理前に水道水でよく洗う(魚介類には真水に弱い食中毒菌がついていることがあります)
  2. 他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行う
  3. トレイのまま冷蔵庫等で保存する際はビニール袋に入れるなどして汁が漏れないようにする
  4. 鮮魚を丸ごと一尾で購入する場合は、持ち帰ったらすぐに内臓を取り除く
  5. わずかな時間でも冷蔵庫で、できれば4℃以下で保存する
  6. 魚介類を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱う
  7. 魚介類に使用した調理器具は、使用後すぐ(他の食品に触れる前)に洗剤で洗い、熱湯消毒する
  8. 刺身など生食をする場合は、寄生虫が入り込んでいないか目視確認する

貝類(二枚貝)

  1. 十分に加熱する(身がちぢみ、茶色や黒色の内臓部分が固まるくらい)
  2. 生の二枚貝を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱う
  3. 砂抜きの際や、殻から中身を出すとき、貝を洗うときは、貝に付いている水が周囲に飛び散らないよう注意する(砂抜きをするときはフタをすると良いです)
  4. 他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行う
  5. トレイのまま冷蔵庫等で保存する際はビニール袋に入れるなどして汁が漏れないようにする
  6. 二枚貝に使用した調理器具は、使用後すぐ(他の食品に触れる前)に洗剤で洗い、熱湯消毒する

  1. 新鮮なものを購入し、購入後は冷蔵庫で保管をする
  2. 生卵を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱う
  3. 特に卵の生食は表示されている期限内に消費する
  4. 卵を割った後はすぐに調理して早めに食べる
  5. 生卵に使用した調理器具は、使用後すぐ(他の食品に触れる前)に洗剤で洗い、熱湯消毒する

チーズなどの乳製品、生ハム、スモークチーズなど

  1. 冷蔵庫を過信せず、食品は期限内に食べる(低温でも増える食中毒菌があります)
  2. 開封後は、期限に関わらず速やかに消費する
  3. すぐに消費しない場合、冷凍庫で保存する

おにぎり

  1. 手などに傷や化膿がある人は、食品に直接触れたり、調理をしたりしない
  2. 特に手洗い・消毒を徹底し、手袋を着用する
  3. 調理後は10℃以下で保存する

チャーハン、パスタ、焼きそばなど

  1. 食材はよく洗浄してから使用する
  2. 下ごしらえをした後最終調理まで時間があるときは、8℃以下、もしくは55℃以上で保管する
  3. 調理した食品はすぐに食べる
  4. 調理後の食品を保管する場合は、10℃以下で保管する
  5. 翌日再調理して食べることは避ける

カレー、シチュー、スープなど

  1. 調理後はできるだけ早く食べる
  2. 調理中は、鍋底にも空気を送るようによくかき混ぜる
  3. 保存しておく場合は常温のまま長時間放置せず、8℃以下、もしくは55℃以上で保管する
    (容器を小分けにして容器の外から保冷剤で冷却するなどして早く冷ます)
  4. 保存した料理を食べるときは、鍋底からかき混ぜて加熱ムラがないように中心部まで十分に熱を通し、早めに食べる

缶詰、瓶詰、レトルト食品など

  1. 食品の表示をよく見る(レトルトパウチ食品とよく似た包装でも、冷蔵保存が必要な食品も流通しています)
    「食品を気密性のある容器に入れ、 密封した後、加圧加熱殺菌」という表示の無い食品、あるいは「要冷蔵」「10℃以下で保存してください」などの表示のある場合は、必ず冷蔵保存して、期限内に消費する
  2. パックや缶詰が膨張していたり、食品に異臭があるときには食べない
  3. 家庭で缶詰、真空パック、びん詰、「いずし」などをつくる場合には、原材料を十分に洗浄し、十分に加熱する。
    保存は、3℃未満で冷蔵もしくはマイナス18℃以下で冷凍する
  4. 調理する場合、食べる直前に十分に加熱する