ポリファーマシーとは

ポリファーマシーとは、複数を意味する「ポリ」、調剤を意味する「ファーマーシー」を合わせた言葉で必要以上に多くの薬や不要な薬を服用することで、副作用を起こしたり、きちんと薬が飲めなくなったりしていることをいいます。(単に服用する薬の数が多いことではありません。)

ポリファーマシーを予防・解消するには、勝手にお薬をやめたり減らしたりするのではなく、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

また、お薬手帳を活用し、ご自身のお薬について理解するとともに、薬局や医療機関に薬の情報を正確に伝達することが大切です。

詳しくは、厚生労働省のホームページ「ポリファーマシーに対する啓発資材の活用について」(外部リンクにつながります。)をご覧ください。

おくすり手帳は1冊にまとめましょう

「おくすり手帳」とは、いつ、どこで、どんな薬が処方されたかを記録する手帳です。

おくすり手帳には、現在飲んでいる薬の情報のほか、過去に飲んだことのある薬の記録、病気の既往歴や副作用・アレルギー歴が記録されています。

これらは、薬剤師にとっても、服用歴と副作用、アレルギー歴からチェックできることや、飲み合わせや重複投与の防止にも役立つ非常に重要な情報です。

受診する医療機関ごと、薬局ごとに手帳を分けるのではなく、ご自身が飲んでいるお薬の情報は1冊にまとめて活用しましょう!

 

セルフメディケーションとは

平均寿命が長くなり、生活習慣病が問題になってきた現代において、日々をいかに健康に生きるかが重要になってきます。
そこで注目されているのが「セルフメディケーション」です。

世界保健機関(WHO)では、セルフメディケーションを「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義しています。

セルフメディケーション税制とは

セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)は、医療費控除の特例として、健康の維持増進及び疾病の予防への取組として一定の取組を行う個人が、平成29年1月1日以降に、スイッチOTC医薬品(要指導医薬品及び一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品)を購入した際に、その購入費用について所得控除を受けることができるものです。

セルフメディケーション税制の対象品目は、「厚生労働省ホームページ セルフメディケーション税制の対象品目一覧」をご確認ください。

出典:「厚生労働省ホームページ  セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について

 

リフィル処方箋とは

2022年4月から始まった制度で、症状が安定している患者について、医師の処方により医師及び薬剤師の適切な連携の下、一定期間内に処方箋を繰り返し利用できる処方箋の仕組みです。

医師が患者の病状等を踏まえリフィルによる処方が可能と判断した場合には、処方箋の「リフィル可」欄にレ点が記入され、最大3回まで同じ処方箋を使うことができます。

リフィル処方箋のメリット

  • 薬をもらうためだけに通院されている方は、再診料や処方箋料が節約できます。
  • 通院にかかる移動時間や待ち時間を節約できます。
  • 通院に伴うリスク(新型コロナウイルス等の感染など)を減らせます。

リフィル処方箋の留意点

  • リフィル処方箋は、薬や症状の内容によって、利用できない場合もあります。ご希望の場合は、医師にご相談ください。
  • 安心・安全な服薬治療には、薬剤師から継続的に指導を受けることが大切です。リフィル処方箋を使う場合は、同じ薬局で調剤してもらいましょう。
  • リフィル処方箋は医療機関の受診を妨げるものではありません。リフィル処方箋の期間中でも、不安心配なことがあれば医療機関を受診してもかまいません。