マダニを介して発症する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染し、死亡した事例が全国で発生しています。

 マダニは、春から秋にかけて活動がさかんになり、通りかかった人や動物に飛びつき、吸血します。その際、マダニがウイルスを保有していると、唾液などを通じて人や動物がSFTSに感染しますので、咬まれないように次のように予防をしましょう。

 また、感染が疑われるペットの体液には触れず、早期に医療機関を受診しましょう。

予防策

1.  草むらや藪など、マダニなどが多く生息する場所に入る場合は、長袖・長ズボン・足を完全に覆う靴、帽子等を着用し、肌の露出を避ける。

     例:手袋の着用、首にタオルを巻く、シャツの裾はズボンの中に入れる、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる。

2.  服は明るい色のものを選び、マダニなどを目視しやすいようにする。

3.  虫除け剤を活用する。

4.  屋外活動後は入浴し、マダニが付着していないか、咬まれていないかを確認する。

マダニにかまれた時の対処方法

1.  吸血中のマダニに気付いた場合、無理に取り除かずに、医療機関で処置を受ける。

    (無理に取り除くことで、ダニの一部が皮膚内に残り、化膿したり、マダニの体液を体内に逆流させてしまう恐れがあるため)

2.  マダニに噛まれた後、数週間程度は、体調変化に注意をし、発熱などの症状が認められた場合は、医療機関を受診する。

  ※重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

      人が発症すると、発熱や嘔吐、下痢のほか、重症例では意識障害や血液が固まりにくくなるなどの症状が出て、死に至る場合もあります。

マダニ媒介ウイルス感染症にご注意ください!