開設:昭和54年10月1日
1日平均乗降客数:8.0千人(令和4年度)

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石宝殿古墳/寝屋川市

生駒山地からのびる丘陵中腹に築かれた7世紀中ごろの古墳です。巨大な石をくり抜いて作られた「石槨(せっかく)」と呼ばれる死者を葬る部分が残されています。石槨は、上面を平坦に加工した底石(下石)の上に直径3m、高さ1.5mの内部をくり抜いた蓋石を重ねたものです。内部は幅0.9m、高さ0.8m、奥行き2.2mで南側に入口があります。入口部分には左側の上下に丸い凹みがあり、本来は扉のようなものがあったと考えられます。この石槨の前には1.5mの間隔で板石が立てられて、羨道(せんどう)と呼ばれる通路部分を造っています。
同様な形をした横口式石槨は、奈良県斑鳩町の御坊山3号墳、明日香村の鬼の俎(まないた)・雪隠(せっちん)が知られており、きわめて珍しい構造をもっています。
この古墳は調査の結果、平面形が八角形となる可能性があります。こうした八角形の古墳には天智天皇陵古墳、天武・持統天皇陵古墳、中尾山古墳などがあります。
古墳の形や埋葬施設からも、かなりの有力者が葬られていたと考えられます。昭和48年5月10日に国の史跡に指定されました。
 
 
交通:寝屋川公園駅から南東へ600m

打上弘法井戸/寝屋川市

空海は、遣唐使とともに留学生として唐に渡って仏教を学び、帰国後、高野山に金剛峯寺を建立し、真言宗を開きました。
後に、空海には弘法大師の名が贈られ、庶民にも弘法大師信仰として広がっていきました。京と高野山を結ぶ街道の一つである東高野街道も行きかう人々で賑わいました。
寝屋川市内にも弘法大師に由来する「弘法井戸」が点在しています。打上の弘法井戸は現在でも清水がわずかながら湧き出ています。日照りが続いても涸れることはなかったと言われており、通行する人々の喉を潤していたことでしょう。
 
 
交通:寝屋川公園駅から東へ200m

府営寝屋川公園/寝屋川市

寝屋川公園は、野球場や陸上競技場、テニスコート、様々な軽い運動ができるトリムコースなど、緑豊かな自然の中でスポーツが楽しめる公園です。また園内には古墳時代後期(6世紀末から7世紀初め)の寝屋古墳(大阪府指定史跡)があります。
 
 
交通:寝屋川公園駅から北へ200m(入り口まで)
問合せ先:072-822-3801

寝屋古墳/寝屋川市

寝屋川公園の一角に、横穴式の石室の入り口が開いている寝屋古墳があります。直径22m高さ5mの円墳で、横穴式石室の全長は埋没している部分を含めると10mを超えると推定され、北河内地域では最大級のものです。
古墳時代後期(6世紀末から7世紀初め)に築かれたものと考えられ、大阪府の史跡に指定されています。
 
 
交通:寝屋川公園駅から北東へ600m

太秦高塚古墳/寝屋川市

5世紀後半に築かれた直径37mの円墳で、北西側に造出(つくりだし)があります。平成13年に発掘調査が行われ、円筒埴輪列や埋葬施設が確認されました。調査結果をもとに、古墳が築かれた当時の状況に復元・整備が行われ古墳公園として公開されました。
 
 
交通:寝屋川公園駅から西へ1.3km

高宮廃寺跡/寝屋川市

高宮廃寺跡は、高宮にある大杜御祖神社の境内を中心に所在しています。7世紀後半の白鳳時代に創建された古代寺院で、金堂、東塔、講堂、中門、築地塀、回廊が調査で確認されています。なかでも東塔の心礎(心柱の礎石)は、直径40cm深さ10cmの円形のホゾ穴が彫られ、壮大な塔を偲ばせます。金堂の前面東西に塔を配置したと推定される伽藍形式は、薬師寺式として知られています。
昭和55年5月13日に国の史跡に指定されました。
 
 
交通:寝屋川公園駅から西へ1.5km

伝・寝屋長者屋敷跡/寝屋川市

中世に成立した御伽草子「鉢かづき」には、寝屋の地名は記されていませんでしたが、江戸時代初め頃から寝屋の地が御伽草子「鉢かづき」の長者屋敷跡伝承地として知られるようになりました。
寝屋川市には、江戸時代末期に「鉢かづき」を基にして創作された「寝屋長者鉢記」という書の写本が残っています。
 
 
交通:寝屋川公園駅から北東へ1.5km又は星田駅から北西へ約400m

西蓮寺/寝屋川市

寝屋の交差点の北から急な坂道をのぼると、土塀のある古い家並みが続きます。
寝屋地区のほぼ中央には、寝屋長者が信仰したと伝わる観音像が寝屋の西蓮寺にあります。山門をくぐると右手に観音堂があり、このなかに高さ1.22mの木造の千手観音像が安置されています。「寝屋長者鉢記」には、鉢かづき姫とその母、照見の方もこの観音さまをよく信仰したと記されています。
 
 
交通:寝屋川公園駅から北へ1.6km又は星田駅から北西へ約1km

正法寺梵鐘/寝屋川市

山門を入って右側に高さ110cm・口径64.5cmの梵鐘があります。
鐘に刻まれている銘文によると、慶長20(1615)年に石州迩摩郡佐摩郷大森村(現在の島根県大田市)にあった覺法寺の鐘として大工(だいこう)(鋳造職人)の山根九郎左衛門によって鋳造され、いくつかの寺院を移った後、昭和37(1962)年に現在の正法寺に移されたことがわかります。本梵鐘は、現在残されているものとしては、市内最古の梵鐘です。鐘には、表面のみならず、鐘身の内面にまで所狭しと数多くの法名・家名が刻まれています。
梵鐘は、平成10年11月3日に市指定文化財に指定されました。
 
 
交通:寝屋川公園駅から北へ1.6km又は星田駅から北西へ約1km

寝屋川市立埋蔵文化財資料館/寝屋川市

発掘調査等により、寝屋川市内で出土した土器、石器などの考古資料を展示しています。常設展とテーマを設けて関連した資料を展示する企画展を行っており、企画展は2年ごとに展示内容を変えています。
 
 
 
入館:無料
開館時間:9時~17時15分 休館:月曜日、火曜日、年末年始
交通:寝屋川公園駅から南へ100m、東シティ・ステーション奥
問合せ先:072-822-3381

 

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