ゲートキーパーをご存じですか?
「ゲートキーパー」とは
平成10年以降、14年連続して3万人を超える状態が続いていましたが、平成24年に15年ぶりに3万人を下回りました。また、平成22年以降は9年連続の減少となっており、平成30年は2万840人で昭和56年以来37年ぶりに2万1,000人を下回りました。しかし、依然として、2万人を超える方が自ら命を絶っており、深刻な状況が続いています。また、日本の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は主要先進7カ国の中で最も高くなっています。
そうした中で、自殺を未然に防止するためには、「ゲートキーパー」と呼ばれる人の役割がとても重要になります。
「ゲートキーパー」とは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことであり、言わば「命の門番」とも位置付けられる存在です。
特別な資格はいらず、誰でもなることができ、地域のかかりつけの医師や保健師などをはじめ、行政や関係機関などの相談窓口、民生委員・児童委員や保健推進委員、ボランティア、家族や同僚、友人といった様々な立場の人たちがゲートキーパーの役割を担うことが期待されています。
【動画】自殺対策とゲートキーパーの役割(厚生労働省)
【eラーニング】ゲートキーパー研修(いのち支える自殺対策推進センター)
ゲートキーパーの役割
気づき
家族や仲間の変化に気づいて、声をかける
(声かけの例)
- 眠れてますか?(2週間以上続く不眠はうつのサイン)
- なんだか元気ないけど、大丈夫?
- 何か力になれることはない? など
傾聴
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
つなぎ
早めに専門家に相談するよう促す
見守り
温かく寄り添いながら、じっくりと見守る
連携後も、必要があれば相談に乗ることを伝える
【啓発マンガ】大切な人が悩んでいたら~あなたも「ゲートキーパー」になりませんか~
大切な人が悩んでいたら~あなたも「ゲートキーパー」になりませんか~(京都府・京都精華大学)
悩みを抱えている人への接し方やゲートキーパーの役割について、わかりやすく紹介されています。
周囲の人の普段と違う様子に気づいたら、一歩勇気を出して声をかけ、必要な支援につなげましょう。
ゲートキーパー手帳
ゲートキーパー手帳(厚生労働省)
ゲートキーパーとして悩みを抱える人の支援を行う時に必要なポイントをコンパクトに紹介した手帳です。A4サイズに印刷したものを折りたたんで常に持ち歩けるサイズになっており、取り出して見やすいようにまとめています。
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