関西文化学術研究都市(学研都市)は、国家的プロジェクトとして位置づけられた学術研究都市建設構想です。産・学・官の協力のもとに計画・推進され、1987年に「関西文化学術研究都市建設促進法」が制定されてから、基盤整備が進められ、現在では120を超える研究施設などが建設されました。

木津川市にも、(公財)国際高等研究所(IIAS)、(公財)地球環境産業技術研究機構(RITE)、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 関西光科学研究所(QST)といった多くの研究施設をはじめ、光をテーマにした科学館「きっづ光科学館ふぉとん」など、全国的にも珍しい体験施設があります。

学研都市から生みだされる文化や学術、研究や新産業が秘める限りない可能性が注目されています。

 

関西文化学術研究都市

世界各国の文化・科学との交流の中で、自然と人間の本性に正しく適合した新しい文明のあり方を探求し、次世代の文化や文明を創造する「新文化首都」として、人類の平和と繁栄に貢献する21世紀のパイロットモデル都市をめざしています。この都市建設理念を実現するために、文化学術研究の中枢としての機能充実など具体的方策として以下の3つを掲げています。

  1. 「文化の創造と交流」世界的な文化の相互交流、相互理解を深 め、また、日本固有の文化を世界に発信することにより、文化による国際貢献、新たな文化創造と交流の拠点の形成をめざします。
  2. 「新しい学術研究の推進・新産業の創出」環境問題を含む人類の生存と将来などの人類的課題の解決に関する学術研究を推進するとともに、自ら科学技術の新分野を切り拓き、新たな産業の創出に取り組み、世界的経済発展への寄与をめざします。
  3. 「21世紀のモデル都市建設」21世紀に向けて予想される社会構造と価値意識の変化に対応するため、人間居住の各側面における新しい試みを先導的に取り組み、21世紀のモデル都市として世界に貢献する都市づくりを行ないます。
    日本独自の文化の継承、国際交流・融合の中から新たな文化を創造していくことが、21世紀の私たちに求められています。その中で創造的な学問・研究の集積を活用・連携して、良好な生活環境、自然環境を整え、限りない可能性に対応しうる新しい都市の建設が必要とされています。こうした状況の中、国家的プロジェクトとして位置づけられ、整備が進められているのが、東の「筑波研究学園都市」と西の「関西文化学術研究都市」です。