AI-OCR・RPA実証実験について
現状及び課題
市役所の業務では、住民等から申請された内容をシステムに入力する作業や入力ミスに伴う修正作業など、定型的で膨大な事務処理が存在し、職員の長時間勤務を発生させる一因となっています。この課題に対し、AI-OCR、RPA を活用した作業時間の短縮や正確な処理の実現などにより、定型業務の負荷軽減・効率化を行い、職員が本来取り組むべき政策立案など、職員業務の付加価値を高め、働き方改革の実現、市民サービスの向上が求められています。
- RPAとは
RPA (ロボティック プロセス オートメーション)とは、人間がパソコン上で行っているキーボードやマウス等の端末操作を記録して自動化するソフトウェアです。操作ルールが決まっており、人の判断が介在しない業務の効率化に対して有効とされています。 - AI-OCRとは
OCR(オプティカル キャラクター リコグニション)とは、手書きや印刷された文字を、イメージスキャナやプリンタ等で読み取り、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術です。AI-OCRは、従来のOCR技術にAI(アーティフィカル インテリジェンス)を搭載し、前後の文字や学習データから文字を連想し、手書きの読み取りづらい文字を認識することができます。
事業内容
市民サービスの向上、行財政改革や職員の働き方改革の推進を目的とし、定型的なパソコン操作をロボットが自動化する「RPA」及び紙やPDF等の文字情報を電子化することができる「AI-OCR」の導入に向け、事業者と連携・協力し、実証実験を行いました。
本実証実験は、市役所の様々な業務へのAI-OCR・RPAの適用可否や効果を見極めることで、段階的導入の第一歩とし、協力事業者は、自治体業務における最新技術の導入検証等によりビジネスモデルの構築を目指すものです。木津川市が実証フィールドを提供し、協力事業者が持つ豊富な自治体業務に対するノウハウを活用しながら実証実験を進めました。
協力事業者
京都市上京区千本通元誓願寺上る南辻町369番地の3
株式会社ケーケーシー情報システム
実証期間
令和元年5月31日~10月31日
対象業務
- 児童手当現況届認定業務
- 放課後児童クラブ延長料金入力業務
- 年末調整申告書等入力業務
実証結果
実証実験結果の詳細については、下記のPDFをご覧ください。
(本編)AI-OCR・RPA実証実験結果報告書.pdf [ 4309 KB pdfファイル]
(概要版)AI-OCR・RPA実証実験結果報告書.pdf [ 467 KB pdfファイル]
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登録日: 2019年12月25日 /
更新日: 2020年1月10日