木津川アートつたえ隊、ぷくまいマイのぷくです!

 

今回は河原恵美須神社の後半ということで、Naoko Kamimura Omaeさん、神戸市立科学技術高等学校さん、島本彩さんを紹介します。

 

前回は2組でも結構なボリュームになったのに今回は3組…?!

長くなってしまうかもしれませんが、お時間ある方は最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

では、まずはNaoko Kamimura Omaeさんから紹介します!

Omaeさんは、第1回の2010に参加していただき、また、当時は木津川市在住でもあったことから、今回の「回帰」というテーマに呼び戻されるべくという想いで参加をしてくださいました!

 

Naoko Kamimura Omae「やおよろずへのいのり」


麻布に天然藍で染められている作品を、神社の能舞台に展示していただきました。

 神社の入口からも作品が見えます。

山に暮らし 山を想う

 

生きとし生けるもの 全ての源

山ありて 川あり

川流れ 海にたどり着き

また雨となり 森を潤す

 

自然との共存共栄 生命の循環を想い

ぐるりと山に囲まれた 豊かな国を憂い

今一度 原点回帰

 

神々の降りたつ舞台に 祈りを捧げる

(作品説明キャプションより抜粋)

 

きれいな藍色に染められた麻布が、能舞台を鮮やかに装飾してくれました。


時折吹く風でゆらめく作品もとてもきれいで、普段とは違うアートな能舞台となっていました。

 

お次は神戸市立科学技術高等学校さんを紹介します。

高校で先生をされている新山浩さんと生徒さんのチームで、木津川アート2016から参加いただいているんですが、前回の2018では恭仁神社に鏡張りの狛犬の作品を展示していただきました。

その作品については「13 恭仁神社」で紹介していますのでそちらをご覧いただければと思います。

 

さて、今回の作品は!

神戸市立科学技術高等学校「久邇狛」

 

神社境内にカラーボールでできた大きな狛犬が出現しました!

 

作品説明のキャプションでは、「ヒルコが葦船で川に流されたとする古事記の伝承から「水沫」を連想される球で覆われた狛犬を制作しました。たとえ洪水が襲おうと、水流に浮きながら「えびす神」として何処かに漂着することを暗示しています。」と書かれています。

この河原恵美須神社は、木津川に隣接しているため、一度洪水で流されたと言い伝えられています。

このことから、洪水で流されることがあっても決して沈むことのない狛犬を制作しようと思われたんじゃないかとぷくは思っています。

 

 

凛とたたずむ「久邇狛」。


かっこいいですねー。

 

そしてその後ろにそびえる御神木。

そう!この御神木が前の日記で書いたぷくのお気に入りポイントなんです!

横に写る社務所から、「久邇狛」の大きさがわかると思うんですが、その後ろにカメラに収まらない御神木の大きさ!

これはアート開催期間じゃないときの写真なんですが、本当に立派な御神木でその存在感というかパワーがすごくて圧倒されます!


ぷくが何度ここでぽかーんと口をあけて見あげたことか。(笑)

自然の偉大さを感じることができます。

 

それでは、最後に島本彩さんを紹介します。

島本彩「複製と落ち葉」

 

これは、イチョウの落ち葉を銅版にして、その1枚の版で何枚も刷られたものを展示されています。

島本さんが応募される作家さんに向けた「空間探しツアー」の時に、この河原恵美須神社を訪れたときに、ちょうどイチョウが紅葉しており、その鮮やかな黄色が強烈に印象に残ったそうです。

木から葉が生まれ落ちていく様子と、版画の複製できる性質からこの作品を制作されたそうです。

木から生まれる葉は、全て同じものでなく個性がありますが、版画も複製できるとはいえ同じものはないそうです。


それは制作者の力の入れ具合、環境、精神状態により全て違った表情になると。

 

1枚の銅版から生まれる版画。

それは生まれる基が同じであれ、全て違う表情となる。

1本の木から生まれ落ちていく落ち葉とリンクしますね。

 

実際に落ち葉が版画の上に落ちてきていて、それもおもしろいなーと思いましたが、落葉には少し時期が早く、これが重なっていれば作品と落ち葉のもっとコラボレーションした状態が見れたのに…。

自然には勝てません、残念…!

それでは河原恵美須神社のキレイな紅葉をどうぞ!


…と言いたいところなんですが、ぷくのカメラには愛娘、つまり小ぷくとイチョウがいっしょに写る写真しか無くて。。

 

すいません!

ぜひ紅葉シーズンに河原恵美須神社で紅葉を楽しみに訪れてください!

 

もしかしたらぷくと小ぷくに会えるかも!(笑)