木津川アートつたえ隊、ぷくまいマイのぷくです!

 

今回は石﨑邸の岡村由季奈さんを紹介します。

以前現場確認やおそうじ隊の様子も紹介させていただいたこの石﨑邸。

 

あの雨漏りにより大穴が開いていた和室が展示場所となりますが、岡村さんはあの部屋をどんなアートな空間にしてくださったのでしょうか。

 

岡村さんが陶芸作家さんなので、陶芸と和(古民家の和室)によるとてもマッチしたアート空間となるのでしょうか…。

岡村由季奈「ギャルる」

 

なんだこのトゲトゲは?!

そして「ギャル」??

 

ぷくも、そして来場者のみなさんも、作品の見た目はおもしろいけどこれはなんだろう?と思われる方が大半であったと思います。

しかし、作品説明のキャプションを読むと、「あー、なるほど!」と納得してしまうんですよね。

 

そのキャプションがこちら。

『この作品はギャル文化の代表とも言える1990年代半ば頃に出現した「ガングロギャル」をテーマに、109個の作品を展示しました。

ギャルは世の中の普通を気にせず、着飾り武装することで自分自身のカワイイを追求した存在で、そのマインドに憧れ制作しました。

陶芸とギャルの異文化交流をお楽しみください。』

 

なるほど、ガングロ!

白と黒の色はギャルの「ヤマンバメイク」を表しているんですね。

そしてトゲトゲのツノはギャルが着飾って武装する様子を表現していると。

なるほどー!

納得のギャル、「ギャルる」ですね!

109個の展示もギャルの聖地渋谷にある109からでしょう。

着飾って武装している様子をこのツノで表されていますが、ギャルの世の中への不満からくる攻撃性も表現しているのではないでしょうか。(ぷくの小さいころのガングロメイクギャルへのイメージですのであしからず。)

 

ギャルの「世の中の普通を気にせず」という部分は、現代アートそのものにも通じるところはあるのではないかと思います。

芸術の「普通」というものでくくられていない領域で、芸術を表現しているのが「現代アート」の存在する世界とでも言うのでしょうか、なんかそんな気がしています。(これもぷくのイメージ(私見)ですのであしからず。)

ということは「ギャル」は現代アートとの相性がいいのでは?!

ぷくはすごいことを発見してしまったのかもしれません…。(笑)

 

古民家 × 陶芸(アート) × ギャル

 

ぷくはこれを陶芸(アート)とギャルの異文化交流どころではなく、古民家が加わることで異文化三世代交流と名付けたいと思います。(笑)

古民家の和室にひしめき合うギャルたち。


しかし、ばらばらではなくきちんと整然と並んでいる様子は、ギャルの本質的なところは素直で真面目であるということも表わされているのではないかと感じました。(しつこいですが、これもぷくのイメージですのであしからず。)

和室に開いていたこの大穴も、ガングロギャルが当時一大ムーブメントを起こし、世の中に大きな風穴を開けたことを表現しているとも見れますよね。

 

見る人によって現代アートの受け取り方は様々で、また、作家さんの意図していない部分まで受け取ってしまっていることも多々あるでしょう。

でもそれも現代アートの事由でいいところなのかなと思います。

 

おっと…、またしても柄にもなく語ってしまいました。忘れてください。(笑)

 

石﨑邸ですが、この和室だけでなく、奥にあった階段のところにも小さな作品が展示されておりました。

 

今では考えられない角度と踏み幅の階段のところに、小さな「ギャルる」がありました。


ぷくはこれを「コギャル」と名付けたいと思います。(笑)

 

これは関係のない話にはなるんですが、このコギャルたちがいる反対側の壁に、「郷ひ●み」が若いころに「カ●ーラ」の宣伝をしているポスターのようなものがあったんですが、来場者にこんなんあるんですよーと教えるとすごい喜んでくださっていました。

これは古民家から発掘される木津川アートあるあるですかね!

「古民家をお掃除したら、懐かしい雑誌やポスター出てきがち!」