木津川アートつたえ隊、ぷくまいマイのぷくです!

 

今回は岡崎待合所の川中政宏さんを紹介します。

 

川中さんはぷくと年も近いので、気兼ねなく話しかけられる存在の作家さんです!

風貌は、ほぉぉーんの少しだけいかつくて近寄りがたい感じ(ぷくの最初の印象はそうでした。(笑))なんですが、とても優しくて、何より現代アートに対する情熱がとても熱い方です!

 

そんな川中さんが選ばれたのは岡崎待合所。

最近までこの地域の小学校登校の集合場所とされていました。

 

そんな場所で川中さんが制作された作品は…。

この建物が展示会場となっています!


さぁ中はどうなっているのでしょうか?

あれ?作品は??


…と見た感じは思うのですが、これよーく見ると…。

机に結晶がつけられているんです!


机だけじゃありません、待合所内にある落ち葉やベルマーク入れの箱、ベンチも結晶化されています!

川中政宏「待合所」

 

作品説明のキャプションで、川中さんはこう書かれています。

 

「結晶の中には、停止しされた時間が存在すると思っていたが、成長するその姿を見ているうちに、結晶はその元となるものを核とし、そのもの自身を養分とするかのように成長しているように感じました。」

「結晶の中にはその様な時間や記憶が存在し、その形や輝きはそれを映し出しているように感じました。」

「待つ人のいなくなってしまった待合所。今ここにはその様な時間や記憶だけが、腰を下ろしているのかもしれません。」

 

今までに、いろんな人が使用してきた待合所。

待つ時間を過ごすのに腰かけたベンチ。

それらを結晶化することでその記憶、想い出を養分とするかのように結晶が育ち、そして光り輝く。

 

ぷくは、結晶化することでそのものが持つ記憶、想い出の時が止まり、光り輝き続け、風化することなく残り続ける…とも作品を見て感じました。

 

うーん…、深いです。

 

今までに川中さんの展覧会を何回か訪問させていただいておりますが、川中さんの作品は、彫刻とか絵画みたいにこの作家さんの制作方法はこれ!というものではありません。

物事をこう捉えてこう表現したらおもしろいんじゃないか、という視点で作品を考えて制作されています。

最初はなかなかすぐに理解できないぷくでしたが、最近はその川中ワールドに魅力を感じて仕方ありません。(笑)