排水設備工事、公共汚水ますについて

質問1

公共下水道が使えるようになったと聞いたのですが、水洗化って何ですか。どうすれば使えるようになるのですか。いつまでにしないといけないのですか。

回答

工事期間中は大変ご迷惑をおかけしました。新たに公共下水道が使えるようになった区域は広報誌などでお知らせしております。汲み取り式トイレを水洗トイレに改造することだけではなく、台所や洗濯機から出る雑排水を排水設備の工事をしていただき下水道へ接続することを水洗化と呼びます。
排水設備工事は、資格と要件を備えた木津川市下水道排水設備指定工事業者でないとできません。指定工事店に見積依頼をされ、内容や工事費用を確かめた上契約され、工事されることをお勧めします。市への届けをしないで工事をしたり、指定工事業者以外の業者による工事は違反工事になりますので絶対にしないでください。
下水道が使えるようになったら、遅滞なく公共下水道へ接続しなければならないことが下水道法で定められており、汲み取り式トイレの場合は、3年以内に水洗トイレに改造しなければならないとされています。できるだけ早く排水設備の工事をおこなっていただけますようおねがいします。

質問2

排水設備の工事は市の指定工事業者でないとできないのですか。

回答

木津川市の排水設備指定工事業者でなければ、施工はできません。
指定工事業者制度は、専門の知識と技術、経験を持った専属の責任技術者をもち、工事に必要な器材、資材を取りそろえ、適切な工事と事務手続きを行うことができる業者を市が認定し、住民の皆様が安心して工事を依頼できるようにするための制度です。

質問3

排水設備指定工事業者が多くて、どこに依頼すればいいのかわかりません。お勧めの業者を紹介してもらえないですか。

回答

申し訳ないですが、市が業者を紹介することはできません。
指定工事業者は、責任技術者を有しており技術を持っていますので、指定業者からお選びください。2業者以上から見積を依頼され比較検討したり、すでに接続された知り合いの人などの情報を参考にされるのもひとつの方法です。

質問4

水洗化工事の費用はどのくらいかかりますか。業者によって費用が違うのですか。

回答

汲み取りからの改造か浄化槽からのつなぎ替えか、どのような便器を設置するのか、敷地面積や台所やお風呂の設置状況、必要な配管の長さ、配管する場所の広さなど現地の条件で費用は大きく変わります。また、業者によって費用は異なります。
「標準単価表の配布については、指定工事店間の競争による自由な価格設定を阻害し、独占禁止法との関係において問題を生じさせる恐れがあることから、これを行わないこと」(平成8年12月1日旧建設省下水道部長通達)とされたこともあることから、工事費用に関して市は関与していません。いくらかかるかも市ではお答えしておりません。費用については、2業者以上の業者から見積依頼をされ、比較検討されることをおすすめします。

質問5

知り合いが排水設備の工事をしているので、その人に頼みたいのですが。

回答

木津川市の排水設備指定工事業者であるか確認して下さい。近隣市町村の排水設備指定工事業者であっても、木津川市の指定工事業者でなければ排水設備工事はできません。

質問6

水洗化工事をするとき、助成金制度や融資あっ旋制度があると聞いたのですがどのような制度ですか。

回答

市では、今まで使用していたくみ取り便所を水洗トイレに改造したり、浄化槽をとりこわして公共下水道に接続しようとする方に、水洗化の促進を図るため、負担を少しでも軽くするために設けられている制度です。公共下水道の供用開始日から、3年以内に市の排水設備工事完了検査に合格された場合に助成金を交付するのが、“助成金交付制度”です。同じく、申し込みによる書類審査の上で工事費用を金融機関に融資あっ旋するのが“融資あっ旋制度”で、どちらかの制度が利用できます。
制度を受けるにあたっては条件がありますので、助成金制度または融資あっ旋制度のページをご覧下さい。

質問7

下水道が使えるようになったので、家を建て替えて下水道に切り替えました。供用開始から3年以内につなぎ変えたのに助成金がもらえないのはなぜですか。

回答

下水道の供用開始日から3年以内に施工されても次の場合対象外となります。官公署、会社その他の法人、住居を伴わない事務所・店舗等・家屋の新築・改築市税を滞納している者など。
ご質問の場合、家の新築に該当しますので助成金の対象外となります。

質問8

「市からの依頼を受け、排水設備工事の見積に来ました」と業者が来たけど。

回答

市が業者に排水設備工事の見積をするよう、業者に依頼することはありません。
不審に思われた時は次の対応をお願いします。

  • 身分証明書の提示を求めるなど、身分を確かめる。
  • その場ですぐに契約しない。
  • 市担当課に連絡する。
  • 警察に通報する。

質問9

下水道につなぎ替えると浄化槽はいらないと聞いたがどうすればいいの。

回答

下水道へは汚水を直接流すことができますので浄化槽はいらなくなります。
浄化槽を撤去して土で埋戻す、浄化槽の底に穴を開けて中に砂をいれて埋める、雨水貯水槽として活用する方法などがあります。浄化槽の中を空にして放置されますと、陥没などの事故につながる可能性があり危険です。指定工事業者と相談してください。なお、浄化槽からのつなぎ換えの場合は、“浄化槽廃止届”が必要です。

質問10

浄化槽があり水洗トイレなのに下水道につながなければいけないのですか。

回答

単独型浄化槽の場合は、トイレ排水しか処理しないため、雑排水は水路へ流れています。合併浄化槽でも、高度処理型の浄化槽でないと、窒素やリンを十分に取り除くことができません。公共下水道に接続されていないので下水道法でいう「水洗トイレ」ではありません。下水道が使えるようになれば、遅滞なく公共下水道に接続しなければならないことが下水道法で定められています。

質問11

既設の排水管や汚水ますをそのまま使えますか。

回答

既設の排水管や汚水ますが市の施工基準を満たしていれば、そのまま使用することができます。見積の際に指定工事業者に相談してください。

質問12

供用開始区域内なのに、公共ますが敷地内にないのはなぜですか。

回答

下水道工事の時に本管と公共汚水ますの設置を行いますが、公共ますの設置希望場所に障害物があって公共ますが取付けられず、官民境界までの取付け管設置で終わっていることが考えられます。この場合、排水設備の工事のときに公共汚水ますも設置することになります。
あるいは、下水道工事の時に、田や畑であり家が建っていなかったことが考えられます。この場合、公共汚水ますは設置しておりません。下水道工事後に宅地造成された場合や分筆され新たに家を建てられる場合、私費で公共汚水ますを設置していただくことになります。
市担当課へお問い合わせください。

質問13

木津川市は分流式だと聞きましたが、どんな方法なのですか。排水設備の工事とどう関係あるのですか

回答

汚水と雨水を別々に流す方法を“分流式”、汚水と雨水を一緒に流す方法を“合流式”といいます。分流式ですと、多量の雨が降ったときでも、下水道管に雨水が流れ込まないので、下水量は晴天時と変わらず、汚水処理場の能力に影響を与えません。施設の規模も合流式に比べて小さくすむので、建設費が安くすみます。木津川市は“分流式”を採用しています。雨水が流れ込むと、余計な処理費用がかかるばかりではなく、大雨の時に汚水があふれ出します。排水設備の工事をするときは、“汚水を公共ますへ”“雨水を水路へ流す”ように、工事をしていただきます。

質問14

排水設備工事の見積を取るのに宅地内の排水管を知りたいのですが。

回答

宅地内の排水管は個人所有物のため、市役所には排水図面はありません。家にない場合は、施工した業者に聞いてみて下さい。

質問15

家を建て替えるので、公共汚水ますの位置を変えて欲しいのですが。

回答

個人の都合で場所を移動する場合の費用は個人負担となり、公共汚水ますの撤去・新設申請が必要となります。指定工事業者に相談してください。

使用中のトラブルについて

質問1

下水管が詰まって流れない。どうすればいいの。

回答

下水管の詰まった場所と状況を確認してください。

  1. 公共汚水ますまで水が流れつかないで、それより上流で詰まっている場合
    まず原因を調べ、ご家庭でできる解決法を試してください。軽い詰まりであれば、意外と簡単に直ることがあります。屋外にある汚水ますのふたを開けるなどをすれば、詰まっている場所がわかります。管を掃除する用品が市販されていますので使ってみるのもひとつの方法です。手に負えないようでしたら排水設備指定工事業者に連絡をして、詰まりを解消してください。個人負担になります。
  2. 公共汚水ますまで汚水は流れているが、そこから先の道路側へ流れない場合
    市担当課へ連絡ください。職員がお伺いし、市で対応します。
  3. どこが詰まっているかわからない場合
    市担当課へ連絡ください。職員がお伺いし調査した結果、道路側で詰まっていた場合は市で対応します。宅地側で詰まっていれば個人で対応していただくことになります。

質問2

詰まりを直したいのですが、どこに頼めばいいの。知り合いの業者もないし。

回答

排水設備指定工事業者から選んでください。

  • 排水設備の工事をした業者に依頼する
  • 知り合いの人にどこかないか聞いてみる
  • 近所の指定業者に依頼する

などが考えられます。

申し訳ないですが、市が指定工事業者の中から特定の業者を紹介することはできません。

質問3

「市役所からの依頼を受けて排水設備の点検に来ました」と業者がきたのですが。

回答

最近皆様のご家庭を訪問し、下水の排水管の点検や調査を行う業者がいます。市からの依頼を受けているかのような紛らわしい言葉を使い、点検や清掃をして高額な費用を請求される被害が発生していますので、ご注意ください。排水設備は個人の持ち物で所有者に管理していただいていますので、市が排水設備の点検のためにお伺いしたり、市が排水設備の点検を業者に委託することは一切ありません。
市が「公共汚水ますや取付け管の点検」を行う場合は、事前に皆様にお知らせをします。また、お伺いする者は身分証明書を携帯していますので提示を求めてください。市が管理する「公共汚水ますや取付け管の点検」は、皆様からの費用負担はございません。“市担当課へ連絡をいただいてお伺いする時”か、“事前にお知らせをした後にお伺いする時”以外に、市から点検にお伺いすることは通常ありません。

不審に思われた時は、

  • 身分証明書の提示を求めるなど、身分を確かめる。
  • 市担当課に連絡する。
  • 警察に通報する。

などの対応をしてください。

質問4

汚水ますの蓋が壊れました。直してもらえるのですか。

回答

公共汚水ますが壊れた場合は、市で直しますので市担当課へ連絡ください。
宅地内排水設備の汚水ますの場合は、個人で直していただきます。
公共ますかどうかわからないときは、市担当課へ連絡ください。
蓋が壊れたままで放置されますと危険ですので、ますを囲んで近づけないようにしたり板をかぶせるなどしてください。

質問5

トイレの水が止まりません。どうすればいいのですか。

回答

タンク内の浮き玉やクサリ・フロートバルブなどに不具合があると考えられます。タンクの横にある止水栓をしめて点検してください。

質問6

節水のためトイレのタンクの中にペットボトルを入れてもいいですか。

回答

最近の水洗トイレは必要最小限の水量で流れるように設計されています。そのため、ペットボトルなどを入れて水量を減らすと流れにくくなり、詰まりの原因になることがあります。タンク内には物を入れないようにしてください。

質問7

管が詰まる原因は何が一番多いのですか。

回答

一概に何が一番多いということはありません。
参考に例をあげますと、

  • 何年も掃除をしていなかったので、油分の塊が徐々に大きくなって詰まった
  • 木の根がほんのわずかな隙間から侵入し成長して大きくなったところに物が引っかかって詰まった
  • 誤ってトイレに物を流した

などがあります。

別ページの“下水道を使っていただくうえでのお願い”をご覧いただき使用していただきますようお願いします。

下水道料金について

質問1

下水道使用料は何に使われるのですか。

回答

皆さんにお支払いいただいた下水道使用料は、処理場の処理費用、下水道管の清掃・更新などの維持管理費、下水道の建設時に借りたお金(地方債)の返済に充てられます。

質問2

上水道の使用料で下水道料金が決められるのはなぜですか。庭へまく水も使用料の対象になるのですか。

回答

下水道に流すものには汚物などの固形物が含まれていたり、水道のように満水の状態でなかったりすることから、正確に汚水量を測るのは困難です。正確に測定するには新たな設備が必要となり、多くの費用が必要となります。そのため、ある程度の誤差を前提として、“上水道の使用量=下水道の使用量”として下水道使用料を算定しています。
散水などに使われる水について、別途メーターを取り付けるなどして水量がわかるようにし、使用した水が他の用途に使えない構造になっており、下水道に流れ込むことがないと判断できるような、合理的かつ明確な根拠があれば差し引くことができます。メーター設置などにかかる費用および維持管理費用は個人負担となります。

質問3

引っ越しするので、水道料金の精算の届出はすませたのですが、下水道使用料について、何か届出は必要ですか。

回答

水道料金を精算される時に下水道料金も精算されますので、届け出る必要はありません。