台所からの排水は一度「分離桝」や「ため桝」「アウトトラップ」等と呼ばれている、固形物や油脂類を分離して管の詰まりを防止する設備に入ります。掃除をする間隔は各家庭により異なりますが、定期的に掃除をしないと、油類が桝内で固まって流れが悪くなったり、詰まりの原因となります。
合併前に公共下水道に接続されている場合、地域によっては油脂分離桝が設置されていないところもありますが、桝を掃除することにより詰まりを防ぐことができます。

分離桝の例

台所流しから家の外につながっている1個目の桝が分離桝です。

分離桝の例のイラスト

 

分離ますを上から見ると

分離ますを上から見たイラスト

 

分離ますを横から見ると

分離ますの断面図のイラスト

 

掃除方法

分離桝の構造はメーカーにより違いがありますが、一つの例として掃除方法を紹介します。

  1. ますの蓋を開けます
    台所排水の下流側に溜め桝があるので、蓋を開けます。桝上部に溜まっているのが油類です。
    分離桝1
    掃除前
     
  2. 小玉や網で浮いている油類を新聞紙の上にすくい上げます。
    清掃1
    掃除2
     
  3. ホースを使って桝に付いている油分を落とします。
    掃除3
     
  4. さらに綺麗にしようと思われる時は、食器用洗剤等をかけてブラシを使って細かい汚れを落とします。
    掃除4
    掃除5
     
  5. 汚れを流して水を張って蓋をしたら、終わりです。
    終了
     
  6. 除去した油は、水を切り、燃えるゴミと一緒にゴミ収集に出して下さい。
  7. 下流側にある桝も開けてみて油類が溜まっていないか確認して下さい。
    小口径桝の場合、切り込み部にマイナスドライバー等を差し込んでこじると開きます。
    小口径
     
  8. 3箇所を少しずつこじ開けるようにします。無理やり1箇所で力を入れて開けようとすると蓋が割れることがあります。
    排水管に油が付着していたら、ホースの先をつまんで勢い良く水をかけると流れていき綺麗になります。
    長期間放置されますと、管の中で油が固まってしまい詰まりの原因となりますので、桝を掃除する時に確認されるようお願いします。