木津川市市勢要覧2024
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40(天平12)年には、平城京水運・陸路の要衝地で文化財の宝庫豊かな伝統を未来につなげる 近畿のほぼ中央に位置する木津川市は、木津川の水運を利用した交通の要衝として早くから開けてきました。奈良時代には木材の陸揚げ港として栄え、7から恭仁京に遷都されました。 近世になると街道の宿場町として発展し、幕末以降は茶の産地としてもその名を響かせました。そんな多様な歴史から市内には国指定文化財が多数あり、豊かな伝統文化が育まれてきました。木津御輿太鼓祭をはじめとする伝統行事は市民によって継承され、新たな歴史と伝統を紡いでいます。11奈良時代、現在の木津川市域に造営された都が恭仁京で、大極殿の礎石などが残っています。蟹満寺Kaniman-ji Temple本尊の釈■如来坐像は国宝で、説話集『今昔物語集』に登場する「蟹の恩返し」縁起ゆかりの寺としても知られています。 神童寺Jindo-ji Temple修験道の霊場として知られ、本堂と所蔵する仏像の多くが国の重要文化財です。浄瑠璃寺九体阿弥陀仏Joruri-ji Temple’s Nine Amitabha Buddha Statues平安時代の浄土信仰を伝える古刹で、本堂と堂内にまつられる九体阿弥陀仏は国宝です。史跡恭仁宮跡(山城国分寺跡)木津御輿太鼓祭Kizu Mikoshi Taiko Festival幕末から続く秋の祭礼で、6基の御輿が御霊神社・田中神社・岡田国神社に宮入りし拝殿■りを披露します。A treasure trove of cultural assets and an important hub for water and land transport. When tradition paves the way to the future.Kizugawa City, located almost in the center of the Kinki region and a former capital of Japan, is home to many designated cultural properties and boasts a rich traditional culture. Traditional events like the Mikoshi (portable shrine) Festival have been actively embraced by citizens and are now fueling a new cycle of history and traditions.Kunikyu Palace RuinsPICK UP

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